続・明治神宮野球場 改修工事を経て変わったこと、変わらなかったこと

明治神宮野球場(2007年),神宮球場,2007年オフの外野拡張を伴う改修工事以前の姿,切れ込んだポール際,Meiji-Jingu Stadium,Japanese ballpark,YAKYUJO.com明治神宮野球場(2007年)
中堅:120m 両翼:90.9m 左右中間:112.3m
グラウンド面積:12,821m²(イラストをもとにプログラムで算出)

明治神宮野球場(2007年)の大きさを他の野球場と比較する

今回は先日の明治神宮野球場(以下、神宮球場)の話の続き。
特に2007年オフに行われた外野の拡張を伴う大幅な改修工事以前の
姿との比較を中心としたお話です。まずは冒頭のイラスト、
2007年シーズン終了時点での神宮球場の姿です。
一言で言って、美しい。

何が美しいってその外野フェンス形状ですよ。
楕円の端を切り取った綺麗な円のカーブ、特にぐぐっと切れ込んでいく
両翼のポール際の角度が今日ある日本の野球場にはない、
繊細で大胆でセクシーな感じすらしてきます。
と、そこまでは言いすぎですが拡張工事で両翼が伸びたことにより
この形状が損なわれてしまったのが少し残念ではありますね。


新旧明治神宮野球場(2012年・2007年)の大きさ比較,2007年オフの外野拡張を伴う改修工事,Meiji-Jingu Stadium,Japanese ballpark,YAKYUJO.comその他に大きく変わったところと言えば人工芝のデザイン。
横浜スタジアム京セラドーム大阪やクリネックススタジアム宮城でも
採用されているいわゆる「内野アンツーカー風」のデザインですね。
このデザインはある意味トレンドですし、単調な緑一色の人工芝よりは
野球場に表情が出てくるので好きは好きなんですが、
ただどうも神宮球場のもう一つの顔である六大学野球をはじめとした
学生野球の舞台としてはどうも合わない気がするのは管理人だけ?

まぁ、その話は置いておき、
このように様々な変化があった2007年オフの改修工事でも
変わらなかった部分がブルペン。そしてこのブルペンこそが現在
日本のプロ野球チーム本拠地の中で唯一プレーゾーン内に設置
されているもので、神宮球場の大きな特徴のひとつでもあります。
阪神甲子園球場の屋外ブルペンについては高校野球の試合時のみ使用

グラゼニ 第6巻
グラゼニ 第6巻

観客席のすぐ目の前にブルペンがあるということはプロ野球投手の
ピッチング(それがたとえ投球練習であっても)を間近で観れること、
またそれ以外にも試合の経過と合わせて継投の
タイミングを探り楽しめるリリーフピッチャーフェチの管理人的には
非常に大きいポイントですね。
正直ブルペン観戦目的で神宮球場を訪れることも結構あるので、
ここは変わらず存在していって欲しいと思っています。
(まぁ、選手にしてみれば不評なのであることは想像するに易いですが)

あとブルペンで言うと西武ドームのブルペンも気になりますね。
こちらは神宮球場のようにファールゾーンにあるわけではないのですが、
内野スタンドに食い込む構造なので位置によってはピッチャーの投球
練習を真後ろから観ることができ変化球の軌道の迫力が凄いのだとか。

最後に先日初観戦となった横浜スタジアムを訪れたときに感じた
第一印象について。それは率直に『神宮っぽいな〜』といったもの
でした。これは単にサイズ感やデザイン、街中というロケーションが
同じだとかだけでは説明がつかない、ある種の
『昭和の野球場ノスタルジー』という二つの野球場に共通する
感覚を感じ取ったからではないかと思っています。

同時にそんな感覚に高揚感を覚えたわけですが、
これは結局管理人の心の源流に流れる幼い頃に通ったナゴヤ球場の
思い出とリンクさせてるからなんでしょう。
日々進化している二つの野球場に対しては大変失礼な話ではありますが
どちらも変わること、変わらないこと、この二つの矛盾を上手に
昇華していって、歴史と革新のさらなる素晴らしい場所にしていって
欲しいと感じますね。

でわでわ。


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  1. 確か西武ドームも、屋根が付く時に、外野フェンスが後ろに下げられて、広がった・・・はずですよね?
    違いましたっけ??

    • その通りですよ〜。
      西武球場は1999年のドーム化に伴い
      中堅120m→122m、両翼95m→100mに
      拡張されてますね。
      ちなみに拡張後の第1号ホームランは松井秀喜だそうです!(オープン戦)

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