両翼の縮小工事報道についていくつかの疑問が 日本製紙クリネックススタジアム宮城

日本製紙クリネックススタジアム宮城,Kスタ,東北楽天ゴールデンイーグルス,Kleenex Stadium Miyagi,ohoku Rakuten Golden Eagles,日本のフランチャイズ野球場で両翼が最も長い,日本の野球場,  ,YAKYUJO.com,野球場のイラスト・図面・俯瞰図・真上から,野球場の大きさ比較,野球場の広さ比較,野球場の面積,野球場どっと混む,野球場ドットコム,野球場.com,パークファクター
日本製紙クリネックススタジアム宮城
所在地:宮城県仙台市
中堅:122m
両翼:101.5m
左中間:117m
本塁後方:約18.3m*
グラウンド総面積:12,856㎡*
*イラストをもとに算出

日本製紙クリネックススタジアム宮城の大きさを他の野球場と比較する

東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、
日本製紙クリネックススタジアム宮城(以下、Kスタ)に関する
興味深いニュースが飛び込んできました。

Kスタ宮城、本塁打増へ両翼縮小工事

楽天の本拠地・Kスタ宮城が来季へ向け、球場の大改造を行うことが28日、わかった。本塁打が最も出にくい球場として、これまで選手を悩ませてきた部分もあったが、101メートルあるとされる両翼を縮小。よりエキサイティングさが増した、2013年シーズンが幕を開けることになる。

杜の都にかかるアーチが、増えることになりそうだ。Kスタ宮城は両翼101・5メートル、中堅122メートルという言わずと知れた巨大球場。12球団の本拠地を見渡しても、最も本塁打が出にくいスタジアムだ。関係者によれば、グラウンドの面積を縮め、来季に備える準備をしているという。

具体的には、中堅までの距離はいじらずに、両翼を2~3メートル縮め、この縮めた部分を客席とする計画だ。さらに、新しくなった外野部分にはラバーが取り付けられる。これまで、選手会が再三にわたり「外野フェンスを柔らかくしてほしい」と訴えてきたが、この問題も同時に解消される。

楽天にとって球場の影響は大きく、今季、チームは12球団最少の52本塁打。長距離砲が不在だったことも否めないが、それでも「東京ドームや横浜スタジアムだったら入っていた」と、チーム関係者が何度も振り返っていたように、芯でとらえても外野手に捕られ、ファンのため息に変わるシーンは多々あった。

球場が狭くなり、本塁打が増えることで、必ずしも楽天が有利になるというわけではない。だが「エキサイティングな試合を増やしたい」と関係者。フェンスが柔らかくなれば、マツダスタジアムで2010年に広島の天谷が見せたような、よじ登ってのアクロバティックプレーも見られるかもしれない。来季のKスタ宮城は、これまでよりも熱い試合を見る機会が増えそうだ。

デイリースポーツオンライン 2011/11/29

疑うわけではないんですがこの報道は確かな情報なんでしょうか?
ざっと他紙のインターネット版を確認してもこのことに関する記事は
載っていませんし、仙台の地元紙である河北新報でもどうやら
取り扱っていない模様です。

と、そこで疑問をもってもしようがないのでここはデイリーの
スクープとして話しをすすめましょうか。
ただいくつかの疑問点があります。
まずはKスタが本当にホームランがでにくい野球場なのか。
確かに先日管理人がまとめた2012年度の本塁打パークファクターでは
Kスタはパリーグの中ではぶっちぎり最低の『0.56』。

2012シーズンの開催野球場区分別本塁打数および
本塁打パークファクターに関するデータをまとめたPDFの
ダウンロードはこちらから

ただ前年度の2011年での数値は『1.15』と比較的ホームランは
でやすかった野球場ということになります。
統一球導入後、より正確な条件のもと算出が可能になった
本塁打パークファクターですが、わずか2年では充分な
サンプルが得られたと言い難くホームランがでにくい、と
安易に決めつけてしまうのは早計かと。
(参考記録ながら2005年〜2010年でのKスタの本塁打
パークファクターはいづれも1.00前後。0.5台なんて数字は
一度もありません)

次にその縮小規模。
報道では最低でも両翼を2m縮めるとのことです。
ちなみに野球場の本塁から中堅と両翼までの長さには
中堅400フィート(121.918メートル)、
両翼325フィート(99.058メートル)が望ましいという一定の
ルールがあり縮小後もこの要項を満たすことができますが
(ただ3m縮小だと両翼98.5mになるのでアウト)
他の野球場が軒並み100mの両翼を抱える中それを下回ることと、
当人たちはネガティブに捉えているようですが
一応NPBで最大という肩書きと個性を簡単に捨てられるのか。

3つめは他にやることがあるのでは?という点。
デイリーでは関係者の話として
「エキサイティングな試合を増やしたい」と今回の動機について
述べています。
これはファンの視点からすればおおいに結構な歓迎すべき話です。
しかしKスタが今やることは他にもあるはずです。
かねてよりNPBと楽天がプロ野球に新規参入したときに交わしたと
言われている本拠地の座席数28,000という約束をKスタは
現在の座席数23,000といまだに満たせていません。
仙台のスポーツチームの競技場として座席数の適切な数字はいくつか、
という議論はさておき、一度した約束をいつまでものらりくらり
かわしている中この改修工事についてNPBとしては不信感ありあり?
一応縮小工事に伴い座席を確保すると言っていますが、
増加が見込めるのはせいぜい1,000、28,000にはほど遠い数字です。
あとは夏に報道された天然芝化の話はどこへ?

新球団社長「Kスタ、天然芝に」

朝日新聞デジタル 2012/08/19

Kスタ宮城 総天然芝化!来季開幕へ今オフにも工事へ
スポニチアネックス 2012/08/28

選手の要望に応えると言うのであればこちらの方がよほど需要が
あるように思いますけど。

いずれにせよ今回の報道はデイリーのみが取り上げており
情報が少なく判断に至らない部分もありますので続報を待ちましょう。
ただ本当にやるのであればドラスティックな変化を期待します。
2mというの野球にとって小さくない数字ですが
ただ両翼のポール際をちょこちょこっと縮めるだけでは
来シーズンのゲーム内容にさして影響はないでしょう。
中堅は122mで固定というのならそこを起点に左右中間の
形状を大きくかえる一大工事を行わなければ劇的な変化は
見込めないと思います。

最後にYAKYUJO.com的、縮小工事後の想像図を何点か。

まずは両翼を単純に2mちょこちょこっと縮小、
それにともない左右中間の形状も微妙に変化させています。

aaaaa

うーん。やる意味ないですね・・・

次に左右中間の117mをキープして両翼を2m縮小。
以前に明治神宮野球場がやった拡張工事の逆方式ですね。

aaaaa

正直この工法が一番現実的かと。多少の座席増加も可能ですし。

次は東京ドーム風。

aaaaa

あー、これはファンからの反発が大きそうです・・・
ただ座席はかなり増えるかな?

最後にやるならいっそ大胆にメジャー風。

aaaaa

これをやったら賛否両論あるでしょうがまさに英断ですね。
その決断は未来永劫と語り継がれることとなるでしょう。

みなさんはどのKスタがお好みですか?

でわでわ。


カテゴリー: NPB | ホームにもどる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>